活動情報

2026.5.9

令和8年度 第33回通常総会・記念講演会

第一部 総会

1.支部長挨拶:渡邉 一郎

渡邉支部長の挨拶

2.議長選出:議長 渡邉 一郎
3.議案
令和8年度 議案
1)第1号議案 令和7年度事業報告:
総務委員会(総括) 提案者 奈良 尚登

2)第2号議案 令和7年度収支決算(案)・監査報告
会計:報告者 吉岡 徹
監査報告:報告者 金子 修司

質疑応答:質問者なし。 拍手にて承認。

3)第3号議案 令和8年度事業計画(案)
総務委員会:報告者 奈良 尚登
厚生委員会:報告者 木下 逸人
技術・情報委員会:報告者 風呂迫 泰寛
広報委員会:報告者 白井 崇雄

4)第4号議案 令和8年度収支予算(案)
会計:報告者 吉岡 徹

5)第5号議案 神奈川県建築士会横浜支部組織図(案)

質疑応答:質問者なし。 拍手にて承認。

4.来賓紹介:清田 伯人 横浜市建築局長

清田建築局長

第二部 記念講演会

「公共工事が未来に繋ぐもの」
横浜能楽堂

令和8年5月9日(土)14:45~16:15
講師:横浜市建築局担当課長
河合 康子 様

河合課長

横浜市建築局施設整備課において、横浜能楽堂改修工事をはじめとして、数多くの公共施設の設計・工事を担当。

主 催:(一社)神奈川県建築士会 横浜支部
後 援:横浜市建築局

記念講演会の様子

令和8年度第33回横浜支部通常総会記念講演「公共工事が未来に繋ぐもの」を聞いて

横浜支部 茶谷亜矢
 今回の記念講演の講師は、民間設計事務所勤務を経て横浜市建築局に入局し、今年度から横浜市建築保全公社に派遣されている横浜市建築局担当課長・河合康子氏であった。河合氏は、今回の講演の主題である横浜能楽堂改修工事について、発注側と管理側の双方の立場から携わった経験をもとに講演された。
 横浜能楽堂は、市指定文化財である旧染井能舞台の復原をもとに、大江宏の設計により平成8年(1996)に完成した建築である。その後、足掛け3年にわたる改修工事を経て、令和8年(2026)に改修が完了した。
 講演では、豊富な現場写真や詳細図を交えながら、幾度にもわたる検討の過程や最終案に至る経緯について説明があった。発注者である横浜市の要望や条件提示、設計者としての意匠上のこだわり、施工者による工程管理・リスク管理、そして現場での臨機応変な対応など、多方面にわたる苦労が伝わってきた。なかでも特に印象的であったのは、「長く使うために」という視点から、化粧軒裏の点検口のつくり方をはじめ、解体や復旧の段取りや将来的なメンテナンス・改修方法まで見据えた工夫に細やかな配慮がなされていたことである。
 講演後の質疑応答では、「長く使う」の“長く”とは、およそ70年を想定しているとの説明があった。その言葉は、自身にとって今後の設計や建築への向き合い方を考えるうえで、具体的な指針の一つになるように感じられた。
 個人的には、約30年前の学生時代、大学研究室で調査図面の整理をしていた対象の一つが、今回横浜能楽堂内に設置されている旧染井能舞台であったこともあり、非常に感慨深かった。講演では、その能舞台の特徴である「松竹梅」のうちの“竹”について触れられるなど、能舞台の基礎知識についても分かりやすく、率直で明快な語り口が強く印象に残った。
 旧染井能舞台と大江建築――この二つの建築的価値を未来へ継承するという目的のもと、それぞれ異なる立場の関係者が調整を重ね、融合し、調和しながら一体となって完成へ至った過程は、一つの物語のように感じられた。そして、建築とは単に形をつくる仕事ではなく、人や思いを繋ぎながら物語を紡いでいく仕事なのだと、改めて認識した。  本年6月には横浜能楽堂がリニューアルオープンするという。機会があれば是非現地見学会でより深く学ばせて頂きたい。

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